女性の仕事を続けていくのは、乗り越えていかなければならないさまざまな壁があります。特に結婚や出産をした後が大変で、子どもがいれば当然自分が仕事をしている間に預かってくれるところを探さなければなりません。しかし、東京をはじめ首都圏や地方都市では待機児童問題が深刻化しており、そうそう簡単に保育園が見つかるわけでもありません。23区は特に激戦区でもあり、区立である認可保育園は夫婦ともに正規雇用でフルタイムでも入れないところもあります。そうした家庭は認証保育所や保育ママなどの保育サービスを探し回らなければならないわけですが、区立ではないので結構な出費になってしまいます。都から補助金は出ますが、それでも子育て家庭の金銭的負担はそれなりになってしまいます。保育園が中々増えない原因としては、そもそも土地がないこと・保育士が揃わないこと・少子化が進んでいるため、保育園を増設しても数年後には必要なくなるのではないか、つまり一過性の問題として捉えられていることが挙げられます。しかし、少子化は進んでいるのに待機児童は増えているということを考えれば、働きたいと思う・または働かざるをえない母親が増えていることにほかなりません。こうした状況は子どもがいて保育園を必要とする立場にならなければ分からないことなので、中々見えにくい問題です。東京は様々な情報に溢れ、仕事もあり活気あふれる街ではありますが、こうした面もあるのでよくよく考えた方がいいかもしれません。